2001 newsletter プアン・カン−日・タイ友好マングローブ植林2002 ニュースレター No.1
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これまでの「日・タイ友好マングローブ植林」の実施場所

 いままでの植林場所
平成6〜13年(8回)
植林面積(累計): 13地点、180ha
日本からの参加者: (延べ) 737名
植林地域の位置
マングローブ植林の実際(1)
マングローブ植林の全体作業
 マングローブ植林は次のフローで進められます。私たちが現地で行うのは「植え付け」だけですが、現地の人たちによる事前の準備作業と事後のフォロー作業とがあって、マングローブ林の再生が成就します。
  1.採種 → 2.播種・育苗 → 3.植林サイトの整地 → 4.苗の搬入 → 5.植え付け → 6.管理

1. 採種(種集め)
 マングローブの種子の形には細長いものや丸いものがあります。胎生種子といって、帽子の部分(萼頭:ガクトウ)の中に発芽部(幼根)があります。種子が出来る時期は樹種によって異なります。
2. 播種・育苗(苗を育てる)
 集めた種子は土を入れたビニールポットに一本一本差して植え付けつけます。水分管理を行って育てると3,4ヶ月で植栽可能な苗木に成長します。タイでは太陽の光が強いので寒冷沙などで遮光して育てます。
3. 植林サイトの整地
 倒木などの障害物を除去したうえで、苗を植える場所に目印となる竹串を等間隔に立てます。
4. 苗の搬入
 育苗地から植林サイトまで育てた苗を運搬します。植林サイトの中は柔らかな泥地なので人手によって運び込むことになります。
5. 植え付け
 先端を尖らせた丸太を地面に突き刺し、左右に動かして孔を開けます。この孔にビニールポットから取り出した苗を入れ、回りに土を寄せて押さえ、苗が倒れないようにします。(ビニールポットは竹串の上端に差して置いて、後で回収します。)
 胎生種子を植え付ける場合には、芽が出る先端部を傷めないように気を付けながら地面に直接挿します。
6. 管理(フォロー作業)
 植林した後のフォローを現地の人たちが行います。定期的に見回りし、根付かず枯れてしまったところには補植をします。雨期が過ぎ1年経つとワキ芽が出て順調に育つようになります。
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