■1999年の日・タイ友好マングローブ植林


6年目のタイ・ボランティア植林は、1999年11月25日〜30日にかけて、日本からの参加者94名とタイの地元の人々と共に、11万本のマングローブを植えました。

99年参加者の感想

 初めて参加したボランティアの誰もが貴重な体験をし、大きな感動を覚えたとの感想を述べ、事情が許すならば来年も参加したいと希望しています。毎回多くのリピータが参加し(99年は40%がリピータ)、参加した誰もが今後の継続を強く要望しているのは、この「日・タイ友好マグローブ植林」が、単に地球温暖化対策(CO2吸収源の拡大)としてマングローブ苗を植えるというだけにとどまらず、日本とタイとの交流を自ら実践し、ボランティア活動を体験する機会となっているからであると言えます。このことは、次のような参加者からのアンケート回答によく示されています。

「環境保全の一環のつもりで参加しましたが、タイの人たちと一緒に植林することによって、言葉は通じないものの、逆に心の交流ができたように感じました。」
「現地の人が、偽りではなく受け入れてくれたことが一番嬉しかった。植林以外にも、環境保全活動をやってみたいと思った。」
「このツアーに来るまで、植林は日本人だけで黙々と作業するものだと思っていました。ところが着いてみれば、地元の人々と一緒になっての植林だったので驚きました。最初には話せないため、コミュニケーションもとれず効率が悪いなと思っていましたが、地域の人々の自立という面から考えればベターな方法なのかもしれないと考えを改めました。」
「タイの人々がこんなに温かく迎えてくれるとは思ってなく、すごく感激しました。タイの子供達も大人の人達も笑顔で、人懐っこくて植林するのが楽しかったです。一番良い経験できたなと思うのが村の人達との別れの時です。泣こうと思わないのに「バイバイ」を言うと涙が勝手に出てしまい、どうしようもなかった。人と別れるのがあんなに悲しくて涙が出たのは初めてでした。」
「タイの人達の温かさを肌で感じることができました。植林をして、木を育てる環境保全の一環のつもりで参加しましたが、それだけではなくタイの人達と一緒に植林することによって、言葉は通じないものの逆に心の交流ができたように感じました。子供達の人懐っこい仕草、笑顔が一番タイに来て良かったと思えることです。」
「本当に楽しかった。2日、3日経つうちにタイの人とも自然と話ができるようになりました。使える言葉は少なかったけど、気持ちで通じ合えたと思います。それに、子供達の笑顔があまりにも素敵で、心が洗われるようでした。自分一人の力は小さいですが、みんなで大きな力を生み出しているように感じました。」
「このツアーに初参加して人生でこのうえない衝撃を受けました。言葉では表せない感情が溢れ出しています。」
 栃木県市貝町市貝中学校から5人の生徒が実際にタイ行きに参加しました。「中学生5名を参加させていただき、大変有意義な活動であることを実感することができました。6日間の活動を通して、生徒達が日々成長していることを見ることができました。」(引率の先生の感想)

'99年日・タイ友好マングローブ植林の概要

 植林場所:タイ国パンガ州カライ地区
 参加者:新規参加57名(内中学生5名)、リピーター37名

99年タイ植林の様子

(1999年タイ・マングローブ植林の様子)

日程 (1999年11月25日〜11月30日)

11月25日(木) 日本からタイ・パンガへ移動
11月26日(金) 午前:結団式、マングローブセミナー
  午後:過去の植林地バントイ地区訪問
11月27日(土) カライ地区 植林第1日
11月28日(日) カライ地区 植林第2日
11月29日(月) バントイ地区での過去植林地の生育調査、村長インタビュー
11月30日(火) プーケットから日本へ移動


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