2001 newsletter プアン・カン−日・タイ友好マングローブ植林2001 ニュースレター No.1
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日・タイ友好マングローブ植林2000報告

今回で7回目であり、20世紀最後でもある「タイ・マングローブ植林2000」ツアーが、2000年11月30日〜12月5日までの6日間にわたって実施されました。日本からは107名のボランティアが参加し、タイ南部のクラビ県の地元住民や小中学生ら1,000人とともに、12月2,3日の二日間で約8万本のマングローブ苗を植林しました。日本からの参加者は、下は3才から上は70才代までの幅広い年齢層にわたり、男女半々の構成でした。去年に引続き栃木県市貝中学校の生徒6名も先生と共に参加しました。
●11月30日(木) 日本 → タイ移動日
 今年も参加者は、成田、関酉、福岡の3空港からそれぞれ違った便で現地に入りました。成田からの便は、プーケットの直行便だったため、いつものようにバンコック空港で飛行機を乗り継ぐ必要がなく、快適な空の旅でした。各組ともタイ料理の夕食をとってから、クラビのメリタイムホテルに移動し、明日からの鋭気を養ったのでした。
●12月1日(金) 結団式・セミナー他
 昨日は夜になってからホテルに到着したため、朝を迎えて初めてこのホテルのすばらしさに皆さん驚かれたのではないでしょうか。部屋は広く、ベランダにはきれいな花が咲き、この地方独特の形をした山々の素晴らしい景色が広がります。中庭にはプールもあり、高級リゾートホテルといってよいでしよう。
 この日午前中は、参加者全員が初めて顔を含わせて、結団式とマングロープセミナーを行いました。セミナーでは、昨年10月に東京で開催したマングローブネットワークのセミナーでも講師をしていただいた林さんや三枝さんに、植林方法やマングローブについての基礎知識を解説していただきました。
 午後は、3コースに別れ、クラビ川マングローブ林見学等クラビ周辺を見学しました。
●12月2日(土) 植林1日目
 ホテルからバスに乗って、郊外のサイ・ポー地区でいよいよ植林です。まずは、現地の県知事や森林局長さん達の歓迎スピーチや服部実行委員長の挨拶等のセレモニーを行った後、ピックアップトラックに分乗して植林サイトに移動しました。植林サイトはマングローブ林が伐採されて放置されていた土地で、まだ所々にマングローブの切り株や根が散在している状況です。地面も足のすくわれるようなドロ沼は少なく、比較的固い地面でした。参加者からは、こんなに乾いた土地に植林して大丈夫かと心配する声も聞かれましたが、満潮になると海水が入ってくるのでご安心を。
 12月とはいえ、植林地は気温30度前後の「真夏」です。植林自体は2時間弱で終りましたが、けっこうバテてしまった方もおられました(いえ、私のことです)。
 午後は、地元で用意していただいたお弁当を現地の子供たちと一緒に食べた後、双方から踊りや歌などの交歓を行いました。マングローブ・ネットワークメンバーの沖縄の踊り「エイサー」も現地の人たちの大喝釆を浴びました。
●12月3日(日) 植林2日目
 植林2日目は、ラム・クルアット地区という別の場所で植林です。午前中に式典を行った後、タイの子供たちと植林を行いました。ここも例年から比べれば植えやすかったのではないでしょうか。
 昼食の後、現地の生徒さんたちと一緒にイス取りゲームや綱引き等で楽しみました。ここでは市貝中学の生徒さんが大活躍でした。
 植林を終了し、ホテルに戻り荷作りをしてプーケットにバスで移動しました。プーケットはタイ南部の一大リゾート地です。田舎のクラビにくらべると街のにぎわいや観光客の多さに面食らつた人も多いでしょう。
●12月4日(月) 自由行動日
 メインイベントである植林も無事終了し、参加者それぞれ思い思いのプーケットの一日を楽しみました。実行委員を中心としたメンパーは、プーケットタウンの過去の植林地(96〜98年植林)を訪れ、生育調査を行いました。96年に植林したフタバナヒルギはすでに人の背の高さ以上に成長しているものもあり、順調に育っていることが確認できました。
●12月5日(火) タイ → 目本帰国
 植林と自由行動の疲れもあり、眠い目をこすりながら、朝早くブーケットを後にし、ハンコック経由で婦路につき、植状ツァーは無事終了したのでした。
 植林したマングローブのみならず、この植林行動の名前にもある「日・タイ友好」も草の根ベースでしっかりと根づいた6日間でした。
竹村登(実行委員)
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