人々にとってのマングローブの役割 |
マングローブ林は、その周辺で生活している住民に大きな恩恵を与えてくれ、地元住民の生活にとって欠かすことのできない大事な場所となっています。 |
<資源としてのマングローブ林> |
- マングローブ湿地では小魚や貝、カニなどが豊富に採れ、地元住民の食糧供給源になっている。
- マングローブは良質の燃料である。マングローブの木から作った炭は、固くて火カが強く、日本にも輸入されている。
- マングローブの丸太は腐りにくい建築資材で、高床式の住まいの柱や床に使われる。屋根はマングローブの一種であるニッパヤシの葉で葺(ふ)かれ、壁にも使われる。
- マングローブは日用品の原材料として現地の人々の生活を支えている。さらに下痢薬、止血剤、目薬、湿布薬、発疹薬などの薬が作れるマングローブ種があり、マングローブの樹液からは糖、酢、発酵飲物、燃料用アルコールなどを作ることもできる。
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<防波堤としてのマングローブ林> |
マングローブは、不安定な海岸にしっかりと根を張って安定させ、海岸地形の保全に重要な役割を果している。それは自然がつくった理想的な防波堤で、単なる地形的な侵食に対してだけでなく、高潮から内陸を守り、さらに海岸地域の農業を塩害から守っている。 |